【特撮?批評】聖闘士星矢 The Beginning(ネタバレ多数)
みなさんこんにちは。
今日は特撮ではないのですが、書かずにいられない作品を観たのでご紹介します。
「聖闘士星矢 The Beginning」です。
いや、既に世間で原作勢に叩かれまくっているのはわかっています。
ただ私は原作未読勢で、ストーリーもほとんど知らない状態です。
なので今回は原作関係なしに一本の映画として観た感想を書いていきたいと思います。
例によってネタバレ多数なので観る予定のある方は気をつけてください。
原作の概要と今作のあらすじ
原作の聖闘士星矢は、1980年代の週刊少年ジャンプを代表する車田正美先生の作品で、2022年2月時点で全世界シリーズ累計は5000万部を突破しているそうです。(Wikipedia参考)
そんな大作が今回ハリウッドで、しかも主演はあの千葉真一の息子、新田真剣佑です。これはもう大ヒット間違いなしですね!
ちなみに今回のあらすじは、公式サイトによるとこんな感じ。
だ、大丈夫だよね・・?
観る前から怖い
今回はゴールデンウィークの中日(5/2)に観に行きました。
土日明けの平日、しかも前日が映画の日ということもあってそこまで混んではいないだろうと思ったためです。
そして、(巻き込んだ友人分も含めて)前日にネットで予約しようと開いたスマホの画面に映し出されたのはほぼ真っ白の座席表。
え・・・これもしかしてほぼ満席?と一瞬疑うレベルでしたが、かろうじてひと席埋まっていたので画面上の白が空白と判断できました。
(何故か)ドルビーシネマ対応スクリーンを選択したため、料金がプラスされているということもあるのですが、仮にも上映5日目でもうこんな状態なのか・・・
そして当日会場へ。
会場でも端末から座席予約できるので、一応埋まり具合を確認します。
・・・両手で足りるくらいでした。
ちょっと震えながら席につき、いざ上映開始!
ビジュアルはマシかも
今回、良いなと思ったのはビジュアル(見た目、映像美)。
邦画の実写化や、ハリウッド版のドラゴンボールにあったコスプレ感はなく、しっかり観るに耐える見ためだったと思います。
原作勢に叩かれている聖衣(クロス)もアクションを考えると個人的には結構力を入れたんじゃないかな?と思う完成度でした。
また、制作側も結構こだわっていたのか、アクションシーンも含めてCGやカメラワークは派手で良かったたです。
観客置いてけぼりのストーリー
一方で気になったのはストーリー。
原作どうこうと言うレベルではないくらい、雑なストーリーです。
ざっくり言うと「女神アテナそのものが世界を破壊するというトンデモ説に目覚めた母親が、アテナを宿す娘ごと殺そうとする」家庭内不和の話なのですが、登場する聖闘士が合計4人と少なく、なんなら聖闘士でもなんでもない使用人役のマイロックというオリキャラ?がやたら目立っており、ただでさえ短い映画の尺の中で一際カッコいいアクションシーンを割り当てられてます。
原作未読勢の私ですら「何観にきたんだっけ・・・?」となってました。
また、時間的に仕方ないのか原作に忠実なのかわかりませんが細かい穴も多く、
- アテナの力を隠すために特殊な屋敷に籠るシエナ→その割にあっさり屋外に出る
- 腕に呪いを受けただけでアテナによる世界の破壊を予見する母(神々との戦いはどうするの?)
- なんの前触れもなく出てくる改造弾という強アイテム(マイロック専用武器)
- 聖闘士になるための修行→石割り、岩よけ
- 強キャラ風だったのに聖闘士になった星矢に秒殺されるカシオス
- 唐突に出てくる女神の力をなんとか出来るすごい機械→雑に破壊された結果アテナ覚醒
- ゴールドクロスを手に入れても何故か使わず、アテナにワンパンされるフェニックス
といった感じで、終始ツッコミが追いつきません。
そしてラストシーン。腕の呪いをシエナに解かれたグラードは「こんなこともできるのね」と言って和解。ちなみにシエナを匿っていた父親はグラードの手勢の強襲で(自爆して)死んでいます。思わず「そうはならんやろ・・・」と劇場で呟いてしまいました。
観れる作品ではあった。ただ・・・
鑑賞後はすぐご飯を食べる予定でしたが、友人に「歩くぞ」と言われ、一駅分くらい歩いて気になる点を吐き出しました。よく言えば、「語らずにはいられない」作品なのかも。
色々言ったものの、正直普通に「観れる」作品でした。確かにツッコミどころは多いのですが、ハチャメチャだったかと言われるとそこまでではなく、言うなればただのC級アクション映画といった感じ。
ただまあ、
「聖闘士星矢として出す意味あった?」
という質問には答えかねますが・・・
それでは今日はこの辺で。ではまた(^^)/~~~