【特撮批評】ゴジラの逆襲(1955)
みなさんこんにちは。
前回に引き続き、ゴジラ作品について書いていこうと思います。
今回は2作目、「ゴジラの逆襲」です。
前回に続き、ネタバレも一部含みますのでご容赦ください。
(というかあれ、この流れで全部やってくの…?もしかして私はかなりヤバいところに足を突っ込んだか…?)
ゴジラの逆襲(1955)とは
上映年を見た時、え、初ゴジの翌年?と思いましたが、それだけ初ゴジが大入りで、間髪入れずにいくぞ!という感じでだったのでしょうか。
(実際急遽決まったみたいです)
作中の時系列もそのままなので、初ゴジはいなくなった世界です。
(そうなると、タイトルは何に対しての逆襲?という疑問はありますが…細かいことは気にしてはいけません、いいね?)
そんな今作ですが、実は私も観たのは社会人になってから(ちなみにアラサーです…)。
なんか、初代はすぐ観たんですがこちらは中々手が伸びなかったんですよね…。
ただ、観た後は割と昭和ゴジラの中ではトップクラスの作品かな、という感想を抱きました。
おおよそのあらすじはこんな感じ。
離島に不時着した魚群探索の飛行艇パイロットが、そこでゴジラともう一体の新たな怪獣が戦っているところを目撃。
新たな怪獣はその特徴から古代の恐竜であるアンキロサウルスの別名をとって「アンギラス」と名付けられます。
2体目のゴジラ、しかも別の怪獣まで、というニュースが駆け巡り国中がパニックに!
政府も前作で登場した山根博士を呼んで対応を協議しますが、その山根博士もほとんどお手上げ(前作に引き続き彼の話すシーンは作中屈指の見所です)
そしてゴジラが再び日本の、今度は大阪に向かってきます。時を同じくしてアンギラスも…。
果たして2大怪獣の激突の行方は!
そして日本はどうなる!
といった感じ。
まだパニック映画
今作では後にゴジラの盟友となる暴龍アンギラスが爆誕し、初の怪獣vs怪獣のバトルが展開されます。ただ、作品を見ると個人的には本作のアンギラスはあくまで引き立て役。
やられるシーンとか悲惨すぎて泣けるレベル。暴龍とは…
メインはまた都市をめちゃめちゃにするゴジラ。前作ほどパニック描写は多くはありませんが、それでも破壊の限りを尽くすゴジラは恐怖そのもの。
ヒロイン?が大阪が丸ごと火の海になってる光景を遠方から見つめるシーンがあるのですが、演技に戦中の空気感の残滓を感じる、かなり残酷な描写です。
最後は割とハッピーエンド(一応撃退?します)で終わらせているところなど前作と少し違いはありますが、モノクロ続きというところも含めて総じて忠実な続編、といったところでしょう。世間に浸透しているいわゆる昭和ゴジラのポップなイメージを作り上げていくのは、次の「キングコング対ゴジラ」からです。
怪獣映画に子供っぽさやダサさといった偏見を持ってる人でも、初代から続けて観るとかなり見方が変わりそうな作品かなと思いますよ。
いかがでしたか?
それでは今回はこの辺で。
ではまた( ^_^)/~~~
今回も