【特撮批評】シン・仮面ライダー

みなさんこんにちは。

今回は比較的新しめの映画にしようと思います。

 

そう、シン・仮面ライダーです。


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シン・仮面ライダーとは

シン・仮面ライダーとはエヴァンゲリオンで知られる庵野監督が監修する「シン」シリーズの第4弾作品です。

これまでゴジラエヴァンゲリオンウルトラマンを作っており、多くの特撮・アニメファンを喜ばせる作品になってます。特にシン・ゴジラは広い層に受け入れられた大ヒット作になりましたね。

また、今回のシン・仮面ライダーは初代仮面ライダーのリブートのような作品となっています。初代で言う怪人のような存在「オーグメント」を利用し、人類社会の統一を目論むショッカーに対して、そこから逃げ出してきた緑川ルリ子と共に本郷猛が立ち向かう、といったストーリーです。

書いてみるとコテコテのヒーローものですが、果たしてその実態とは・・・

 

ちなみにここから先は(ぼかして書いてはいるものの)かなりのネタバレを含むのでご注意ください。

 

 

 

 

迫力のアクション

この映画の魅力はなんと言っても等身大ヒーローならではの迫力のアクションです。

t単位のパワーを持つ仮面ライダーのパンチ・キックの見事な再現をはじめ、緩急をつけた描写が肉弾戦の持つ魅力を十二分に引き出しており、観るものを圧倒します。

 

とにかく可愛い

なんのこっちゃかもしれませんが、この映画はとにかく女性キャラが可愛いです。

自信満々に「私は用意周到なの」と本郷猛をセーフハウスに招き入れたのに、普通に先客に侵入されていたり(まあ、正直その先客をみると侵入されるのも納得ですが)、食事中に敵が現れたら慌ててかきこんだりと、抜け感が魅力の緑川ルリ子(浜辺美波)。

そのルリ子に歪んだ愛情を持つハチオーグことひろみ(西野七瀬)。

そしてこの2人の尊すぎる絡み。なんだ何を描きたかったんだ庵野監督は・・・となります。

 

え?サソリオーグ?なんですそいつは?

 

淡々と進む

一方で気になったのは、話が淡々と進むところ。

言ってしまうと怪人(オーグメント)の元に本郷猛と緑川ルリ子が向かって倒す、の繰り返し。一応上記のひろみとルリ子のようなドラマらしいドラマはあるのですが、感情移入する前に次の話に向かってしまう感じがします。ストーリー全体を通したカタルシスもあまりないです。

なんかこの感じ、見たことあるな・・・と鑑賞後に思ったのですが、最近思い出しました。

そうキルビルだ!


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過去いた組織に(ルリ子が)カチコミかけるのも、まあまあのドラマで戦闘描写強めなのもそっくり。

 

一方で面白いけど素晴らしい!とはならないくらいの絶妙なポジションなんですよね。

同じシン・シリーズでも、ゴジラのように一般層への大受けはしそうになく、ウルトラマンのようにオタ特化でもない、普通の作品になっている気がします。
逆に万人に反発なく受け入れられる素地はあるので、仮面ライダーと言う素材でそういう映画を作れたのはすごいなとは思いました。

 

もうほとんどの劇場で上映は終わっていますが、そのうちサブスクなどで観れるとは思うので、気になる方はチェックしてみてください。

それでは、また(^^)/~~~